契約書の署名欄の位置はどこにするべきなのでしょうか?
契約書の署名欄の位置は、特に法律で決まっていませんので、どこでも構いません。ただし、一般的には、契約書の末尾か冒頭のいずれかに署名欄を設定することが多いです。

一般的な契約書の署名欄の位置については、特に法律で決まっていません。

このため、いわゆる契約自由の原則により、署名欄の位置は、自由に決めることができます。

【意味・定義】契約自由の原則とは?

契約自由の原則とは、契約当事者は、その合意により、契約について自由に決定することができる民法上の原則をいう。

一般的には、契約書の最後のページ=末尾に署名欄を設定することが多いです。

これは、契約書の本文を確認したうえで最後に署名をする、という一連の流れを反映したものと思われます。

最後のページに署名欄がある場合は、契約書の本文の確認を促せる、というメリットがあります。

他方で、契約書の最初・冒頭の部分(いわゆる「鑑」の位置)に署名欄を設定することもあります。

これは、特に重要・主要な契約内容を冒頭の鑑の部分に集約した形式の契約書に多く見られます。

【意味・定義】鑑(契約書)とは?

契約書における鑑とは、重要・主要な契約条項を集約して記載されたページであって、契約書の冒頭の箇所に署名欄とともに設定されるものをいう。

具体的には、建設工事請負契約書ではこのような形式が多いです。

これは、あくまで実務で多く使われているひな型がそのような形式であるためであって、法規制等があるわけではありません。

最初のページに署名欄がある場合は、すぐに署名欄が見つかる、というメリットがあります。

まとめ
  • 一般的な契約書の署名欄の位置は特に法律で決まっておらず、自由に設定できる。
  • 通常は、契約書の最後のページ=末尾か、契約書の最初のページ(鑑)に署名欄を設定することが多い。