「契約書を締結する」という表現は間違いでしょうか?
「契約書を締結する」という表現は、間違いです。正しくは、「契約を締結する」または「契約書を取交す」です。

「契約書を締結する」という表現は、間違いです。

契約書は、契約内容が記載された書類のことです。

【意味・定義】契約書とは?

契約書とは、契約の成立を証する書面であって、契約内容が記載されたものをいう。

締結は、契約、条約、協定等の何からの合意や約束を取り結ぶことを意味します。

【意味・定義】締結(読み方:締結)とは?

締結とは、何らかの合意や約束を取り結ぶことをいう。

このため、正確な表現は、「契約を締結する」となります。

また、契約書は、取交すものです。このため、「契約書を取交す」も正確な表現となります。

よって、「契約書を締結する」という表現は、書類(である契約書)を取り結ぶことになり、間違った表現となります。

このため、間違った表現である「契約書を締結する」という表現を使用すると、「契約実務の経験が浅い」と思われるリスクがあります。

同様に、「契約を取交す」も、必ずしも間違いであるわけではありませんが、契約実務の現場では、通常は使用しない表現です。

まとめ
  • 契約書は書類であって、締結するのではなく取交すもの。
  • 締結は合意や約束を取り結ぶこと。
  • 「契約書を締結する」は間違った表現であり、正しくは「契約を締結する」か「契約書を取交す」。