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【意味・定義】典型契約とは?

典型契約とは、民法で規定がある契約のことです。

典型契約とは

典型契約とは、民法に規定された13種類の契約をいう。

典型契約は、具体的には、次の契約のことです。

民法上の13種類の典型契約

  1. 贈与契約(民法第549条
  2. 売買契約(民法第555条
  3. 交換契約(民法第586条
  4. 消費貸借契約(民法第587条
  5. 使用貸借契約(民法第593条
  6. 賃貸借契約(民法第601条
  7. 雇用契約(民法第623条
  8. 請負契約(民法第632条
  9. 委任契約(民法第654条
  10. 寄託契約(民法第657条
  11. 組合契約(民法第667条
  12. 終身定期金契約(民法第689条
  13. 和解契約(民法第695条
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典型契約の法律は整備されている

典型契約は古くは古代ローマ法の時代からある契約

典型契約は、文字通り典型的な契約で、歴史も古いものです。

それこそ、古代ローマの時代にすでに存在していたような、歴史的なものもあります。

これほど歴史が古く、多くの人々が関わっている契約ですから、今までに、様々なトラブルも発生しています。

こうした数多くのトラブルを参考に、民法などのトラブルに対応した法律がすでに規定されていることが多いです。

典型契約は契約書がなくてもある程度対応は可能

このため、典型契約は、契約書がなかったとしても、民法や商法などの法律により、最低限の救済が図られます(あくまで最低限ではありますが)。

契約の種類によっては、さらに細かく規定されている法律=特別法もあります。

一般法と特別法の関係は?契約実務における重要なポイントについて解説

例えば、雇用契約であれば労働基準法、組合契約のなかでも、LLP(有限責任事業組合)であれば有限責任事業組合契約法、土地建物の賃貸借であれば、借地借家法などがあります。

典型契約は判例が蓄積されている

また、このような法律がなかったとしても、過去の判例を参考にしてトラブルを解決しやすい、という特徴があります。

典型契約は、典型的であるために件数が多く、裁判も数多く起こされています。

このため、判例も蓄積されており、法律に規定がないトラブルであっても、過去の判例によってトラブルを処理しやすい、という特徴もあります。

以上のように、法律が整備され、判例も蓄積されている点が、典型契約の特徴です。

ポイント

  • 典型契約は、古くは古代ローマ法の時代からある、文字どおり典型的な契約。
  • 典型契約は、契約書がなくても、ある程度対応が可能な契約。
  • 典型契約は判例が蓄積されているため、民法に規定がないトラブルについても、ある程度は対応可能な契約。
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典型契約であっても契約書は作成する

典型契約の規定はあくまで最低限のもの

契約実務の世界では、典型契約であっても、できるだけ契約書を作成するようにします。

確かに、すでに触れたとおり、典型契約では、最低限の法律=民法が整備されており、判例も蓄積されています。

しかしながら、企業間取引では、典型契約であったとしても、民法の規定どおりの単純な契約内容であることは、まずありません。

民法に規定されている典型契約の条文は、それほど多くはなく、内容も、それこそ最低限のものしかありません。

場合によっては、企業間取引での個別具体的な契約条項には対応していないものもあります。

民法を補完する契約書が必要となる

このような事情があるため、企業間取引の契約は、民法の規定だけでは不十分と言わざるを得ません。

そこで、民法の典型契約の規定を補完するために、契約書の作成が重要となります。

法律に反した内容にもできる?契約書は任意規定を修正するために作る

また、例えば、和解契約のように、トラブル解決のための契約などは、現実的には、契約書を作成しないで契約を交わすること自体、ありえない話です。

典型契約の中には契約書の作成が義務づけられた契約もある

さらに、典型契約の中には、契約書の作成が義務づけられたものもあります。

具体的には、次のものがあります。

契約書の作成が義務づけられた典型契約

このように、企業間取引の契約実務では、さまざまな理由によって、契約書の作成が重要となります。

単純そうに見える典型契約であっても、契約書の作成を怠ってはなりません。

ポイント

  • 民法上の典型契約の規定は、あくまで最低限のものでしかない。
  • 民法上の最低限の規定を補完するため、契約書が必要となる。
  • 典型契約の中には、法律の規制により、契約書の作成が義務づけられた契約もある。